グループウェアもSFAも情報の共有ツールです。カレンダーを使っている点など外観が似ていなくもありません。しかし、グループウェアとSFAは目的も、できることも、大きく異なっています。
グループウェアは、予定の共有や掲示板、施設予約や稟議の仕組みをもっています。つまり社内の情報を効率的に共有するためのシステムです。
一方のSFAは、日々の営業活動そのもの、また商談感触や進捗状況を見える化し、つまり情報化して、共有するためのシステムです。いつ、どのお客さまに、どう働きかけて、どのような反応や結果が得られたかを引き出したり、集計・分析できる仕組みを持っています。一社一社、ひとりひとりの顧客ごとの情報が、つねに更新され、また集積されているか、そうでないかが決定的な違いです。
SFAは医療で言えばカルテのような役割を担い、さらに、活動をふり返ることによって、営業のプロセスを磨いていくためのシステムです。営業活動の質を高め、顧客との関係を向上させ、業績アップにつなげるためのシステムがSFAで、「営業支援システム」なのです。
診察した結果、また検査結果や治療の経過を記録したカルテのない病院、医者の曖昧な記憶しかない病院を想像できるでしょうか。SFAは顧客との関係を情報化し、営業業務にとって欠かせないシステムです。